こんにちは。MATSUD0です。
不動産を購入する上で、自己資金は大事ですね。基本的にはローンを組んでの購入にはなりますが、自己資金が一定額無ければローンを組めないケースが多いです。
そんな中で、「ウチは自己資金なしのフルローン・オーバーローンで物件が買えます」というようなことをアピールする不動産業者がたまにいらっしゃいます。
どういうカラクリでフルローンを組むことが出来るのか調べると、二重契約だったりします。最初に言っておくと、二重契約は違法で、見つかると色々大変ですので、そもそもやってはいけません。
今回はその、二重契約の仕組みについてです。
目次
二重契約とは?
カンタンに言うと、契約書の「偽造」です。
不動産会社と買主との間で取り交わす契約書をA、融資を受けるために金融機関へ提出する契約書をBとします。
契約書Aに記載する販売金額を1億円、金融機関向けに提出する契約書Bに記載する契約書に記載する販売金額を1.2億円として提出するとします。
金融機関の融資スタンスが「販売金額の9割まで融資する」といった場合、融資を受けられる金額はどうなるでしょうか。
1.2億円 × 0.9 = 1.08億円
実際の取引金額は1億円で、本来ならば1億円の9割にあたる9千万円までしか融資が受けられなかったところ、二重契約とすることで1.08億円の融資を受けられるといったカラクリです。
二重契約しても大丈夫なの?
二重契約をしては絶対にダメです。これは「私文書偽造」という立派な犯罪です。
仮に罪に問われなかったとしても、金融機関にバレた瞬間、一括で融資の返済を求められます。もちろん、今後、融資を含む一切の取引NGなど永久追放される可能性が高いです。永久BANです。
リスクが大きいのでやってはだめです。悪徳不動産屋などでは、「フルローン可能です!」などと甘い言葉で勧誘してくることがありますが、疑ってかかった方が良いかと思います。
もちろん、物件によっては立地・土地と建物の積算評価などが非常に良く、金融機関の融資方針とマッチすればフルローン融資を受けることが出来るケースもありますが、稀です。
アヤシイ・オイシイ話には乗せられず、健全な不動産投資を進めていきましょう。