MATSUD0です。渋谷の不動産屋です。
情報の出どころがSNSなので、信ぴょう性は微妙なところですが、スルガ銀行の新アパートローンに関する情報が出てきたので、まとめてみます。
目次
旧体制のスルガ銀行のアパートローン
そもそものスルガ銀行の記事は前の記事を・・・と思ったのですが、意外にも書いていませんでした。そもそものスルガの投資ローンについて以下、概要をご覧ください。
融資エリア
ほぼ全国に支店があり、割と日本全国どこでも融資を出します。本店は静岡県沼津市あるので、本来は静岡県の地銀という位置づけなのですが、北は北海道から南は福岡まで何故か幅広く支店を構え、地銀の域を超えた範囲を融資していました。
金利
原則、団体信用生命保険込みで4.5%です。一般的なアパートローンと比べても高めです。一般的な地方銀行と比べると倍近い金利です。
エリアや物件・借入者の属性等により1%引きの3.5%で融資をする場合もありました。
金利が高い分、だいたいどんな物件にも融資を出してくれるので、サラリーマン大家や投資初心者、地方の高利回り物件を中心として多くの投資家がお世話になった金融機関です。
新体制のスルガ銀行のアパートローン
こちらのブログ記事によると、新体制のスルガ銀行で変わったところは以下。
大きな変更点
- 年収条件は必須ではなく、物件単体で収支がプラスになるか
- 勤務先も関係なし、自営業でも可能
- エリアは都内限定!
金利
2.0~3.0%
融資期間
法定耐用年数+α
融資金額
10万円~2億円
※2本組めば4億円まで可能(団体信用生命保険の範囲内)
自己資金
特に基準はないが、審査の項目となる
その他
- 劣化対策等級等あれば+評価。
- 駅徒歩はニーズがあれば関係なし
- 旧耐震はダメ(鉄骨・RCもダメ)
- 築浅、新築が望ましい
まとめ
感想
個人的に大きく変わったなと思うのは最後の「エリアが都内限定」と言うところです。
スルガ銀行と言えば、全国どこでもどんな物件にも融資を出すいわば「収益不動産投資ローンの最後の砦」のような位置づけだったのですが、ここに都内限定。都内だと他にも多くの地銀・信金などが支店を出してひしめき合っているので、わざわざスルガ銀行を使うのかは疑問です。
年収のハードルと自営業(法人)ブロックを撤廃してきた感じですが、エリアが閉まるとちょっとどうなのでしょうね。。実際に借りた方の情報などが知りたいところです。
地方案件の値下がりは止まるのか・・
先ほどの繰り返しですが、スルガ銀行は今まで全国どこでもどんな案件でも割と融資をしてきた、不動産投資の最後の砦的ポジションだったはずですが、エリアをかなり狭めてきました。
懸念点としては、旧体制のスルガローンで購入した地方の一棟アパート・マンションは今後値下がりが加速しそうというところです。
スルガ銀行の融資を利用して買った人が売却を考えた時、次の人も同じようにスルガ銀行融資で借りられれば特に問題は無かったのですが、新体制では都内限定融資となれば一体次の人はどこの金融機関を利用してその物件を買うのか・・。
金融庁が目を光らせているための一時的な引き締めなのか、今後ずっとこの路線で行くのか。まだまだスルガ銀行の動向に目が離せません。