西武信用金庫に立ち入り調査が入ったというニュースがありました。
詳しくは以下ご参照ください。
【西武信金に立ち入り検査へ】https://t.co/bhqE1oEq4v
金融庁は、信用金庫大手の西武信用金庫に立ち入り検査する方針を固めた。不動産投資向け融資で業者が書類を改ざんする不正があり、見逃した審査体制にも問題があるとみて検査に入る。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年10月31日

西武信金は不動産投資の融資に対しては積極的な金融機関として知られていて、最近でも自己資金を2割程度投下してくれる人に対しては、法定耐用年数を超える融資をしてくれる優良な金融機関でした。
まだこの立ち入り調査を受けてどうかなるのか、ということは今の段階では分かりませんが、少なくとも事態が好転するというような材料ではないです。つまりは多少なりともこの先の不動産投資に対する融資には、ネガティブな影響を及ぼす可能性があります。
「三井住友トラストローン&ファイナンスの話なのに、なぜ西武信用金庫の話?」という感じですが、11月に入って突然「三井住友トラストから融資を断られた」という話がお客様から立て続けに入ってきました。
どういうことか聞いてみたんですけれども、まあまあいわゆるちょっとしたフカシ❨「かきあげ」とも言う❩をやろうとしていたっぽいんですね。具体的内容は差し控えますがが、自己資金を多少多めに見せるような、、あるいは物件の金額を多少吊り上げるような操作を入れた融資を組もうとしていたのではないかなと思います。

不動産投資において自己資金を手元に温存するのは、その先買い進めていく上では大事な話。やっぱり出したくないんですよね。
ただ銀行によっては「物件価格の1割ないし2割自己資金を投下してくれ」、、というところが多いです。例えば5,000万の物件だった場合、通常であれば自己資金を2割入れるとして、4000万円が融資で、1000万円+諸費用分が自己資金となるわけです。
一方、ちょっとしたふかし・・例えば、本当は販売価格5,000万円の物件を6,000万円へと金額を上増しとしたとします。
すると、、融資額は6,000万円の8割、つまり4,800万円+諸費用になります。
本来だったら融資額4,000万であったところが4,800万円にまで融資額が伸びたりしていたわけです。そうすると、結果として自己資金の割合を減らすことができるのです。
※詳しくは「ふかし」「かきあげ」などでググればいっぱい出てきます。

今までは、こういった不正を働くスキームが、好き勝手に出来ていた流れだったのですが、スルガ銀行のかぼちゃの馬車問題を皮切りに融資の審査もかなりしっかりやるようになっている様です。
銀行によっては、借入者がネットバンクを使ってる場合にはログイン画面をその場で見せて融資残高を確認するようなところもあるそうです。契約が終わった後であれば売買契約書の原本を見せてくださいと言ってくるというのも、信金などでは最近よく聞きます。
ちょっと面倒くさいなと思わなくもないですが、こればかりはこのご時世、仕方ないのかなぁと思っています。
まあ不正をしてまで融資をするところは潰れても仕方がないなと思いますし、結局のところいつかは不正がバレてこうなる運命にあったのではないかなとも持ってます。
これを皮切りに金融機関は、全部膿を出して正常な融資で不動産投資売買ができるのが一番良いのではないかなと、綺麗な事を言って終わろうと思います。