不動産投資で失敗しないためにはメリットだけでなく、デメリットやリスクについても正しく理解することが重要です。ここでは一般的に言われているものも含め、不動産投資をする上でのデメリットを紹介していきます。
目次
借金をする不安を抱える。
まずは、他の金融商品に比べて、多額の資金が必要なこと。
それに伴い、銀行からお金を借りる必要が出てきますが、それはつまり「借金をする」ということです。多くの借金を抱えることは、人によっては精神的に不安を感じるでしょう。
家族の理解が必要(なことがある)
サラリーマンとして働きながら不動産投資をする場合、主に休日を使わざるを得ません。そうすると、家族サービスがおろそかになります。
また、銀行からお金を借りる時には「連帯保証人(もしもお金を返せなくなった時に、その人に代わってお金を返すことを約束する人)」が必要になる事があります。
よって、家族からの理解を得られないと、不動産投資を行うのは難しいかもしれません。逆を言えば、家族からの理解が得られていれば、意思決定スピードが上がり、不動産購入時にプラスに働くことも多いです。
資金の流動性が低い。
例えば株式の場合、売ったり買ったりがすぐにできます。買い手がすぐ見つかる商品であれば、次々と誰かが買って、またそれを欲しい人に売って、と次々と売却の連鎖が生まれていきます。
しかし不動産の場合、そうはいきません。
不動産を買いたい時は、不動産を探して、シミュレーションをして、現地に見に行って、銀行からお金を借りて……と、辿るべき手順が多く、それぞれに時間がかかります。
売る時も同様で、不動産を売りに出して、買い手が付くのを待って、やっと買い手が現れても、銀行がその人にお金を貸してくれるかはわかりません。
換金するまでにはおおよそ数週間~1,2か月と長く時間がかかります。
不動産投資の抱えるリスク
空室リスク、家賃滞納リスク
「不動産を買った。これで家賃を得られる!」と思っても、住んでくれる人がいなければ収入は得られません。
また、住んでくれたとしても「家賃が払えない」と居座られてしまえば、収入は得られなくなってしまいます。
持っている不動産に空室がある場合、「いつ入居者が現れるのか…」と、夜も眠れない日を過ごす人もいるようです。
設備故障、修繕リスク
不動産の設備が故障してしまうことがあります。そうすると、入居者が困ることになるため、定期的に修繕をして、不動産のメンテナンスを行う必要があります。
例えば、外壁を塗装したり、屋根を直したり、給湯器を交換したり……。その場合、高額な費用がかかることになります。

金利上昇リスク
例えば、銀行から5,000万円お金を借りたとして、そのまま5,000万円返せばいいわけではありません。
そこに利息が上乗せされます。借りた当初は利息の金利が2%で良かったとしても、今後上がらないとも限りません。
ローンを利用して不動産投資をする場合、変動金利を選択した場合には、金利上昇に伴う返済額負担増のリスクがあります。
金利が上がれば、銀行に支払う利息も多くなり、結果的に運営に苦しむことになります。
災害・事故リスク
もし自分の保有不動産が、災害で倒壊してしまったら・・。
もし自分の保有不動産で事件や事故(自殺など)が起こってしまったら・・。
今後の運営が難しくなるのは簡単に想像できますよね。
このように、不動産投資にはデメリットやリスクはつきものです。
まとめ
今回は不動産投資のデメリットやリスクについてまとめてみました。
不動産投資を始めるにあたって、不安を感じたかもしれません。しかし、これらはあらかじめ知っておけば、ある程度そのリスクの回避策を講じることもできます。
例えば、空室率が多い場合、内装・外装リフォームして綺麗にすることで、住んでくれる人が見つかる可能性が高まります。設備故障で高額な費用がかかってしまう不安があれば、事前に修繕にかかる可能性のある内容を洗い出し・費用をおおよそ見積もったうえで、家賃収入から蓄えておけば、ある程度柔軟に対応できます。
場合によっては、他と差別化の図れるようなリノベーションをかけて希少性が高まれば、
そこにかけた金額以上のリターンが見込まれる場合もあります。
また、ローンの金利は「固定金利」にする、ローンの借り入れ期間を短くする、
銀行を変えるなどで、金利上昇を防ぐことができます。
自然災害が怖ければ火災保険、水災保険等に入っておけば安心です。
リスクがあること自体知らなければ対処することはできませんが、事前に勉強することこそ、最大のリスクヘッジになるのです。
皆様の不動産投資が上手く行く事を応援します!