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「誰もやりたくない仕事は誰がやるのか」問題

ZOZOTOWNの前澤社長が記事の中で面白い事を言っていました。まずZOZOの前澤社長の考えは「嫌な仕事はさっさ止めてもっと楽しく働こう」なんです。

そういうこと言うと世間的には「みんなが楽しく働くようになったら、世の中の嫌な仕事・・例えばトイレ掃除や炎天下の交通整理みたいな仕事は誰がやるんだ!」みたいなことがよく言われます。

「皆が好きなことを仕事にすると、誰もやりたくない仕事は誰がやるのか」問題

たとえ話でやり玉に挙げたトイレ掃除ですが、人によってはそれが好きな人も全然いるんでしょうが、少なくとも自分はやりたくないです。炎天下の立ち仕事とかもやりたくはありません。

ではみんなが同じように好きなことをして働くのなら、そういった仕事はどうなるの?といった、世の中には必要だけれど、人間がそんなにやりたくないような仕事は、実際問題としてあるよね?という話を考えていきたいなと思います。

1.希少な労働は労働賃金が高騰する

一般的にやりたくない仕事をみんながやらなくなる・・。だけどやる必要があるような仕事というのは、人件費が高くなっていく。つまり、給料が上がっていくと思われます。

ポジションとしては必要なのに、それをやる人がいなかったら世の中、困りますよね。・・なので高い給料を払って人を雇うようになると思われます。


実例として、ニューヨークでゴミ掃除をする人がいなくなってしまったらしいです。やっぱり待遇も悪いという事で、誰もゴミ掃除をしなくなって街が荒れてきて困ったという話です。結局、最終的にどうなったかと言うと、、ゴミ掃除をする人達の給料がめちゃくちゃに上がったらしいです。年収でいうと一千万円ぐらいになったらしいです。

「ゴミ掃除 いらすとや」の画像検索結果

もちろんあちらの国の方が家賃や物価が高いので、それも踏まえて考える必要はあるのですが、やっぱりね、もう上がるんですよ。掃除する人がいないと困りますからね。困るから「みんなでコストを負担して、給料を上げて、ちゃんと働きやすく、満足して働けるだけの水準を提供しよう」っていう結果になったのでしょう。

社会にとって必要な仕事だけれど給料が低すぎて集まらなくなったら、給料が上がります。例えば建築業界も長年ずっと人手不足だと言われてるので、どんどん給与水準が上がっています。

家を作りたい人がたくさんいるけれど、大工さん少ないと言った時、やっぱり人を集めるためにはお金をたくさん払わないといけないんですよね。

資本主義の当たり前の原理なので、そうなってくると当然家を建てるコストが上がっていきます。その代わり給料も上がっていき、社会全体的にもインフレ規模が大きくなり、国全体としては経済が活性化するので、特にマイナスな事ではありません。

徐々に徐々にそうやって、人手不足→給料水準の上昇で、全体の年収が上がって経済が盛り上がっていくといったストーリーも十分にあり得るのかなと思います。

「いらすとや 上昇」の画像検索結果

社会的にニーズのある仕事でないと、この理屈は成り立たない

注意しておきたいのは、そういうような給料が上がるような仕事というのは、社会にとって本当にニーズがあるような仕事ではない限り基本は上がらないです。

世の中の役に立ってないような仕事で、その仕事がなくなっても誰も困らないような仕事だったら、時給を上げる必要がないので、ここはよく理解しておかないといけません。

2.機械が人間の代わりに仕事をするようになる


例えば、今は自動運転のような技術が着々と普及しています。おそらく日本でももうすぐ高速道路などを走り出すのではないでしょうか。そういった時に、「運送業の人手が足りない」と言って給料をあげるかって言うと結構微妙なラインだと思われます。

つまり、給料を上げるぐらいだったら自動運転車を導入してしまった方が早くなっていくわけです。社会的なルールを整えるよりも、技術スピードで補ってしまおうという考えです。

2021,2022年頃には、きっともうトラックの運転手の仕事などはもう無くなっているのではないでしょうか。人間が運転すると危ないですので・・。危ないし、文句言ってきたりするし、体調も崩して・・という事が起きて、これは経営者側からするとコストです。

そうなった時に「自動運転だったらもう全部解決じゃないか。もう人間を雇うより全然安いじゃん。」という話になってくると、人を雇う意味がなくなってくので人件費がむしろ削減されていく・・たぶん給料が安くなっていく可能性があるんですね。

人間がやるべき仕事なのかどうか?本当にそれが社会に役立つ人間がやることに意味があるのか?っていうところがすごく問われるようになってく。人間がやる必要がないっていう風に判断されたら、時給というのは下がっていくし、どんどん雇用がなくなっていく。その少ない雇用というものを人間同士が奪い合って、いずれ機械が全部やるようになる・・・みたいなディストピア的な感じになっていくと思われます。

「労働者 不満 いらすとや」の画像検索結果

ゴミ掃除のような、物理的複雑な作業は人間が止めると困りますので、「だったら時給あげましょう」となります。・・でも二つ目の視点の、テクノロジーがどんどん普及して発展してくるとそもそも人間がやる必要がなくなってくる可能性があると思われますので、その後ははどうなるからちょっと難しいですけれども、これもあと10年20年でどうなってくるかはまだ分からないところです。

今、人間がゴミの掃除をしないで全部ロボットがゴミ掃除をしても別におかしくはないですよね。ゴミ収集所に持って行ったら自動で放り込んでくれたら全く問題がないわけですよ。そうなると人件費は当然下がっていきます。なので二つ目の視点としてはむしろ給料が下がっていく可能性も高いという事です。

3.人間が働く必要がなくなっていく

最終的にはどうなるかって言うと、もう人間が働く人がなくなってくると思われます。

トイレ掃除に関しても、最近はもう内部クリーニングを自動でするとか、そもそも掃除をする必要がない商品も開発されていたりします。というように「じゃあトイレ掃除もういらないね」という感じで、人件費も何も、その仕事自体が消滅するということは考えられます。


建築業の例でもそうですが、実際今進行中の話で言うと、3Dプリンターのようなものを使って、1日で家のようなものを作るみたいなプロジェクトなんか出てきているようです。これが進んでくると、本当に機械だけ、あるいは設計する人だけで家づくりが出来るようになってきます。

「建築 いらすとや」の画像検索結果

現場で建築作業する人が不要になってくると、そもそも雇用が発生しません。そうなると、働いていた人間はどうすればいいのか?というのが問題になってきます。

そうなると、やっぱり最終的な答えになるのは、「ベーシックインカム」と言われるようなものが登場してきます。人間が働くのは効率が悪いので、人間には働いてもらわないように社会が回っていく。とは言え、働かないと生きていけないので、生きていけるだけのお金を機械に生み出してもらって提供していきましょうという考え方です。

今、着々とそういう風になりつつあります。人間が働くということが効率が悪くなっていく。要は、一部の仕事を除いてほとんどの仕事は機械がやった方が効率も生産性もあらゆるものがプラスになりやすいといった風になるのではないでしょうか。

そうなってきたときに仕事がなくて困る人が出てくるので、ベーシックインカムというものが一般的になって支持されるようになっていくというストーリーとして考えられます。

「ベーシックインカム いらすとや」の画像検索結果

ただこれは楽観主義的な話なので、、しかも時間もかかる話なので、どうなるかは全く今の段階では読めません。「では今はどうするのか」という話はなかなか難しいんですが、長い目で見るとそういう風になっていくように思います。

機械が仕事人間の仕事を奪っていく。あるいは言い方を変えると、人間が働かなくても良いようにしてくれる。人間が働かずとも、もっと効率よく機械が仕事をこなしてくれて我々はわざわざ働かないで良くなっていくのです。

そういう時にベーシックインカムみたいなものが提供されるようになって、僕らは好きなことを自由にできるようになるっていうのは悪い話ではないと思います。

そこに至るまでに結構いろんな葛藤や摩擦など、時代が変わるまでには時間がかかるので、なかなか色んな問題が出てくるっていうところが課題になってるだけであって、最終的なビジョンとしては、そういう結構ハッピーになっていくんじゃないかなと思います。

ZOZOの前澤さんも「人間はクリエイティブに楽しいことをやれば良いじゃないか。そのために生産性の高い資本主義みたいなものはちゃんと模索していけば良い」という価値観と同じだと思います。

そういう感じで、ZOZO前澤さんのツイートから紐解いて書いてみました。

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matsud0
1988年11月生まれ。保険会社システムエンジニア→収益不動産会社の営業。奥渋谷、六本木をメインに活動中。収益不動産情報をメルマガで配信中しています。